不妊治療:凍結した胚の廃棄
不妊治療を終え、胚の更新期限を迎えると、
「胚の廃棄の案内」が来ます。
胚が育ったところで、妊娠できるとは限らない。
だから多めに胚を作るのは仕方のないことなのですが。
私はこれにめちゃくちゃ抵抗がありました。
幸いに、上の子も下の子も1回の移植で出産まで育ってくれたというのもあって、残りの胚は廃棄になりました。
「もし無事に生まれてきてくれてたら、どちらに似たのかなぁ。」とか考えたら、もう廃棄が嫌で嫌で仕方なかったです。
現実的に全部の胚を戻して産むのは無理なのですが、できるならそうしたかった。
不妊治療中は、子どもが出来ない事にいっぱいいっぱいで、そこまで想像がつきませんでした。
妊娠できるか分からなくても、自然な採卵方法で少なめにしておけばよかったかな?とか考えたり。
不妊治療中、病院の待合室で、胚が出来ないと思われるお2人が話しているのを聞きました。
「友達が1回で着床して、出産出来たから胚を廃棄したらしい。もうその胚をちょうだいよ!って感じ。」とおっしゃってました。
(その方のお友達は、かなりの数の胚を廃棄したようです。)
気にしない人は全く気にしないみたいです。
本当に廃棄するくらいならこの方に代わりに産んでほしいくらい、廃棄が嫌でした。
同じような気持ちになられてる方はいるのかな?
なんか探してみたら、廃棄する胚のシャーレを可愛いケースに入れて渡してくださる病院もあるみたいですね。
胚は「希望」でした。
「心からのありがとう」を想って、その分まで今いる子を大切に育てていきたいです。