無痛分娩の落とし穴
私はヒプノバーシングというお産の方法を習ったのもあって、自然分娩がいいなぁと考えていました。
ただ、初めての出産なので、お守りとして無痛分娩も選択できるように、講座などを受けておきました。
そして迎えた出産当日。
夜中から始まった陣痛も15時間以上。
夕方になって陣痛の間隔が狭まり子宮口もけっこう開いてきました。
もしかしたら無痛分娩になるかもしれないということで、麻酔を使う可能性もあるため、晩御飯も食べずに陣痛に耐えていました。
それでも赤ちゃんが降りてくる様子はありません。お腹もペコペコで辛いところで、助産師さんが「あなたは腰も産道も細いから無痛分娩の方が向いてると思う。」と言ってきたのです。
私はあまりの辛さに、その方がいいならと同意しました。
そして21時ごろ、無痛分娩が始まりました。
痛みも和らぎましたが、赤ちゃんの出てこようとする波は弱まりました。
通常なら様子を見て促進剤を使うのでしょう。
しかしここで落とし穴が。
「陣痛促進剤は夜間は使えない」のです!
(私の病院はそうでした。)
もう出てきたいと言ってる赤ちゃんの力を麻酔で弱めて、朝まで待つなんて。
案の定、朝を待つまでに赤ちゃんは弱ってきて、無痛分娩の麻酔をそのまま使って帝王切開となりました。
無痛分娩をするほぼ全員の妊婦さんは、陣痛促進剤を使用するそうです。
無痛分娩と陣痛促進剤はセット!
なのに夜間は陣痛促進剤は使えない。
朝まで陣痛促進剤が使えないと分かっていて、なぜ無痛分娩を勧めたのでしょうか?
しかも自然分娩がいいと言っていたのに。
後で聞いたところ、赤ちゃんの下がるのが遅いのでどのみち朝まで待っても下からは産めないと思われていたそうです。
つまりは帝王切開になるだろうと予想されていたんです。
帝王切開になっても、無痛分娩を申し出た時点で料金は取られます。
おそらく、どうせ帝王切開で麻酔することになるし、まあ無理だろうけど無痛分娩のお金も取れるしって感じだったんじゃないかと思います。
実はここの病院はお腹切るの(帝王切開)が多いと言われてたんです。
もちろん「赤ちゃんに何かあるよりは切る方が安全」っていうのもあると思いますが、手術代も取れますよね?
結果、望んでいた自然なお産とは程遠いお産になりました。
陣痛で辛かったとは言え、看護師さんの言葉に乗ってしまった自分の意志の弱さが悔やまれます。
「病院もお商売」というのは頭に入れておくべきですね。